保育士専門学校は就職に有利?高い就職率の理由とサポート体制

「保育士になりたいけれど、卒業後にちゃんと就職できるのか不安」「せっかく高い学費を払って進学するなら、絶対に就職に強い学校を選びたい」と考えていませんか?

進路を検討する際、多くの方が検索する「保育士 専門学校」というキーワードの裏には、「確実に資格を取って、希望通りの園で働きたい」という強いニーズが隠れています。結論から申し上げますと、保育士を目指す上で専門学校への進学は、就職活動において「圧倒的に有利」な選択となります。

本記事では、保育現場の採用事情にも精通する現役保育士でありSEOライターの筆者が、なぜ保育士専門学校の就職率が異常なまでに高いのか、その裏にあるカラクリと、大学や短大とは一線を画す「手厚いサポート体制」の実態を徹底解説します。


結論:保育士専門学校は就職活動において「圧倒的に有利」

全国にある保育系の専門学校のパンフレットやウェブサイトを見ると、その多くが「就職率100%」や「就職率99%以上」といった驚異的な数字を掲げています。「数字が良すぎて逆に怪しいのでは?」と疑う方もいるかもしれませんが、これは決して誇大広告ではありません。

厚生労働省の指定する「指定保育士養成施設」である専門学校を卒業すれば、無試験で国家資格が取得できます。資格取得が確約されており、かつ2年間で現場の即戦力となるよう鍛え上げられた専門学校生は、保育業界において喉から手が出るほど欲しい人材なのです。


なぜ「保育士 専門学校」は就職率が高いのか?4つの理由

では、なぜそこまで専門学校生が求められ、高い就職率を維持できるのでしょうか。その理由は大きく4つあります。

1. 慢性的な保育士不足と圧倒的な求人倍率

大前提として、日本の保育業界は慢性的な人材不足に陥っています。地域によっては保育士の有効求人倍率が3倍〜5倍(求職者1人に対して3〜5件の求人がある状態)を超えることも珍しくありません。つまり、有資格者であれば「どこにも就職できない」という事態はほぼ起こり得ない売り手市場なのです。この強力な追い風が、ベースとして存在しています。

2. 地域の保育園との「長年の信頼関係と太いパイプ」

専門学校ならではの強みが、地元・地域の保育園や幼稚園、福祉施設との強固なネットワークです。 長年、質の高い卒業生を現場に送り出し続けてきた実績がある学校には、各園の園長や採用担当者から「〇〇専門学校の生徒なら、しっかり教育されているから優先的に採用したい」という絶大な信頼が寄せられています。中には、一般公開される前に専門学校へ直接「指定校求人」として募集が来るケースも多々あり、これが圧倒的な就職率を支える屋台骨となっています。

3. 「実習先=就職先」になるケース(直接スカウト)が非常に多い

専門学校生活の集大成である「保育実習」は、実はそのまま強力な就職活動の場となります。 実習生として約2週間〜1ヶ月間、実際の園で子どもたちと接し、一生懸命に学ぶ姿勢を見せることで、園長や主任保育士から「卒業したら、うちの園で働かない?」と直接スカウトされるケースが非常に多いのです。お互いに人柄や職場の雰囲気を深く理解した上で就職が決まるため、入社後のミスマッチが少なく、早期離職を防ぐ理想的なルートと言えます。

4. 現場で即戦力となる「実践力」が高く評価される

採用する側の保育園が専門学校生を好む最大の理由は、「明日から現場に入っても動ける実践力」を持っている点です。 教養科目を多く学ぶ大学生に対し、専門学校生は2年間、ピアノの弾き歌い、手遊び、絵本の読み聞かせ、壁面製作といった現場の必須スキルを徹底的に叩き込まれています。「即戦力としてクラス運営の戦力になってくれる」という期待値の高さが、採用の決め手となります。


大学・短大にはない?専門学校ならではの「就職サポート体制」

高い就職率は、業界の需要だけでなく、学校側の血の滲むようなサポート体制によっても支えられています。専門学校では、入学直後から就職を見据えた以下のような手厚いバックアップが行われます。

専任のキャリアカウンセラーと担任による「ダブルサポート」

多くの専門学校では、クラス担任に加えて、就職活動専門の「キャリアカウンセラー(就職指導部)」が常駐しています。 「大規模な社会福祉法人で働きたい」「アットホームな小規模保育園が良い」「公立保育園を目指したい」など、学生一人ひとりの希望や適性を丁寧にヒアリングし、数ある求人の中から最適な園をマッチングしてくれます。履歴書や自己PRの添削、何度も繰り返される模擬面接など、マンツーマンでの指導が徹底されています。

過去の「採用試験レポート」という最強の武器

専門学校のキャリアセンターには、過去数十年分の卒業生が残した「採用試験レポート(就職活動報告書)」が蓄積されています。 「〇〇保育園の面接ではどんな質問をされたか」「実技試験のピアノの課題曲は何だったか」「園長先生はどのような雰囲気の人か」といった、ネット検索では絶対に手に入らないリアルな内部情報がすべて閲覧できます。この膨大なデータがあることで、ピンポイントで的確な試験対策を行うことが可能になります。

学内合同企業説明会の開催

就職活動が本格化する時期になると、専門学校の体育館やホールに多数の保育施設(法人)を招き、「学内合同企業説明会」が開催されます。 学生は遠くの会場へ足を運ぶことなく、いつもの通い慣れた校舎で、様々な園の採用担当者から直接話を聞くことができます。一度に複数の園の保育理念や待遇を比較検討できるため、効率的に就職活動を進めることができます。

実技試験(ピアノ・読み聞かせ等)の特別対策講座

保育士の採用試験では、面接だけでなく「ピアノの弾き歌い」や「絵本の読み聞かせ」といった実技試験が課されることが多々あります。 専門学校では、希望する園の試験内容に合わせて、音楽や表現の担当教員が放課後に個別で特別指導を行ってくれます。自分が受ける園の傾向と対策を熟知したプロの指導を受けられるのは、大きなアドバンテージです。


就職率の「数字」に騙されない!学校選びで確認すべき裏側

ここまで専門学校の就職の強さを解説してきましたが、最後に注意点をお伝えします。パンフレットの「就職率100%」という数字だけで学校を選ぶのは危険です。オープンキャンパス等で、必ず以下の「裏側」を確認してください。

1. 「保育関連職」への就職率は何%か?

就職率100%と言っても、「全員が保育士になった」とは限りません。一般企業への就職や、保育とは無関係のアルバイトを含めて「就職率」として計算している学校もゼロではありません。「卒業生のうち、保育園・幼稚園・福祉施設といった『専門職』に就いた割合はどのくらいですか?」と必ず質問しましょう。

2. 公務員(公立保育士)への対策実績はあるか?

地方公務員として働く「公立保育所の保育士」は、待遇が安定しており非常に人気ですが、難関の公務員試験を突破する必要があります。公立保育士を目指す場合は、その専門学校に「公務員試験対策の特別講座」があるか、過去に何名ほどの合格者を輩出しているかという実績を必ず確認してください。

3. 卒業後のフォローアップ体制(離職時のサポート)

保育業界は人間関係などで早期離職してしまうケースも少なくありません。本当に学生思いの学校は、卒業生が早期に退職してしまった場合でも、再就職先の相談に乗ってくれたり、別の園を紹介してくれたりといった「卒業後サポート」を設けています。入学前から卒業後まで、長く付き合える学校を選ぶことが大切です。

まとめ

「保育士 専門学校」は、圧倒的な求人数、地域との太いパイプ、そして即戦力を育てる教育カリキュラムにより、就職活動において最強のパスポートとなります。

蓄積された採用データと、プロの教員たちによる手厚いサポートをフル活用すれば、あなたが思い描く理想の園への就職は決して夢ではありません。気になる学校があれば、まずは資料請求を行い、どのような就職先の実績があるのか、サポート体制はどうなっているのかをご自身の目で比較・確認してみてください。